主人公はビデオゲームが大好きで雪の中でも、こりゃ空いてて良いぜ、と、夢中になって遊んでいる。思えば俺の中学時代は、パソコンにBASICという言語で命令を入れて、ゲームソフトを動かすことに夢中だったなぁ。MZ80Bという筐体を父親が会社から引き上げてくれたおかげで、それでずっとソフトを入れて遊んでいたのだった。中学3年のときには自作のゲームソフトも作れるようになっていて、BASICマガジンという雑誌にゲームソフトが掲載されたこともあるのだった。
中学生でそれ、は、今の息子を見ているとなかなかの快挙だったと思うが、今時の中学生たちも、やれる子は何かを社会に向けて発信しているんだよな。
ハイスコアガールの主人公の男は、ただ夢中になって遊んでいるだけ。目指すのは一流のゲーマーだ。ただ、ただ、夢中になって何かをやっている彼は何だか懐かしいものを俺に感じさせてくれた。
息子も懸命に将棋の研究をしているのだが、彼のあきらめのよい性格は俺の教育のせいなのか、彼の気質のせいなのか。将棋クラブはただ遊んでいるだけで、研究会とか、指導されながら打つとか、あんまりやってない気配。折角、元気で若いのだから、しっかり夢中になって欲しい。どんなことでも良いから。