風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

他者と働く 「わかりあえなさ」から始める組織論

 

立場が違えば、こだわっていることも気にしていることも違う。

まず「相手は自分とは置かれている立場が違うのだ」ということを意識することが大切だと思わされる。

基本、いつも生活では自分軸で人は考えてしまう。

それでいいと思う。腹が減った、眠たい、面白い動画を見て笑いたい、などなど。そこに家族のような「他者」が入ってきたときに、相手の軸でものを考えないとならなくなる。子育てをすると少しそのセンスを研磨させられる。相手軸で考えざる得ない場面が否応なく出てくるからだ。

会社では、営業部との考え方の違い、上長との考え方の違い、お客さんとの考え方の違い、など色々と違いが出てくる。違っているということについては当然感じ取るので、その後の「観察」や「相手の立場に自分を置いてみる」ということをすることで、さまざまな人間関係の問題は解れていくと言っている。相手の立場に自分を置く、というのは、心理的にも、情報的にも難しい。簡単に言ってくれるよ、という感じだが、相手のことを知るためにはいろいろ質問したり興味を持たなくてはならず、実はそういう態度をとり始めることができたなら、人間関係の問題の半分は解決したようなものだと思う。