風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

熊野本社、中之島ホテル

レンタカーを使って移動するといろいろ便利そうだと思って少し調べてみたが、レンタカーはどれも予約済みのようだった。うまくバス旅をしていこうと決めた。

ホテル浦島をあとにした。

紀伊勝浦駅にある、観光協会センターというところで荷物を預かってもらった。観光センタにおいてあった、南紀白浜樹紀のキャラクターが少し気になった。集めようかと思ったが思いとどまった。

電車で新宮駅へ。ももたろう電鉄でも到着地点として設定されている新宮、それなりに大きな駅だろうと期待していたのだが、思ったよりも小さい駅だった。

バスに1時間くらい乗って熊野大社へ。途中、猛烈に怒っているお父さんが息子らしき人物に「いけよ!」と怒鳴っていて、なにかドラマの気配。息子さんはバスの中からお父さんの写真を撮っていた。

onsen-musume.jp

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終点に到着。すごい気配。俺はそんな霊感とかある方だと思っていないが、この地域一帯に漂う張り詰めた冷たい感じはこの地域がただならない。田んぼの中にぽつんと立っている巨大な鳥居はただごとではない。見たことのないものを見る楽しさが旅だとするなら、熊野本社のこの鳥居は圧倒的にそれを満たしている。ここって普通じゃないな、と思わせてくれた。

それにしても暑い。

ちょうどいい感じの喫茶店があってそこで、俺はレモンのかき氷を食べた。おいしかった。

そこからまた階段を上っていって熊野本社についた。八咫烏のデザインってなかなか味があって俺は好きなので、めったに神社で買い物をしない俺なのだが、お守りを1つ買って財布につけた。熊野本社。この近寄りがたい気難しい感じは、知っている。伊勢神宮で感じたやつとよく似ている。神々しいから人があがめるのか、人があがめるからそこに霊力が宿るのか、とにかくそこには、何か、ふざけてはいけないような真剣な空気がみなぎっていた。

www.hongutaisha.jp

 

疲れていたせいかバスに乗るときに整理券をとるのを忘れるというミスをする。そして息子も一緒にそれを忘れてくる。馬鹿男たち。

ふと前の電光表示を見るとバスの始発から乗っている人は5500円となっている。うえ?路線バスで5500円? うちから羽田だって1500円だお? お財布には3人分のお金を払うほどのお金はない。幸いツマがしっかりと整理券をとってくれていたので、トラブルにならずにすんだ。整理券についていた番号は91番だった。

ツマに聞いたところ、この路線は日本一長いのだという。

整理券を取り忘れると死ぬ。みんな気をつけろ。

www.vill.totsukawa.lg.jp

旅行のしめくくりを飾るホテルの中之島ホテル、お金をケチらずにばーんと予約したホテルだったのだが、もう何も文句をつけるところがありませんでした。

前菜

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あわびの蒸し焼き

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絶景が臨める露天風呂(部屋から丸見えになるので、女性が入るときは湯浴着着用)。時間で男女入れ替え。

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高いからなのか、コロナのせいなのか、それとも8月の頭の日曜日の夜だったからか、それほど混んでおらず、ツマも俺も貸し切り状態を味わってきた。俺も1人で風呂に浸かりながら、自分のこれまでの人生についていろいろ思い出したりしてしまった。