息子は朝から夕方まで本日はずっと塾で勉強漬けだ。俺はマンションの理事会で近くの集会所で打ち合わせをした後、家の掃除に勤しんだ。そして激しく散らかっていた息子の部屋を意を決して片付けてみた。部屋をきれいにする、という当たり前のことができるようになる、その機会を結局は親である自分が奪ってしまったわけだ。
だが、塾で忙しい息子のために、そこで勉強しようという気が出るように部屋を掃除してあげるのは、俺なりの応援のつもりでもある。
わからない。
これは甘やかしているのだろうか。
厳しく育てることで得られるたくましさがあるが、厳しくされることで自信を失う人もある。
優しくされ続けることで、脆くて挫けやすくなる人もあるが、自分を好きになってそして人に優しくするための強さを獲得してくれることもある。
どうすれば、必ずこうなる、という科学的な法則がない。
子育てはある種のギャンブルの連続だ。
いつの日か、親であるあなたが甘やかしたからです、と、誰かに厳しく責められる、そんな日も来るかもしれないな、と、覚悟しつつ、優しさを注ぎつづけていくことでどんな風に育つのかを見ていこうと思っている。