風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

LOST JUDGEMENT 裁かれざる記憶

龍が如く、という SEGAの看板ゲームを、ミステリー仕立てと主人公をキムタクにすることで別の味付けにした、通称「キムタクが如く」。LOST JUDGEMENTは、その2作目だ。

 

1作目は下の JUDGE EYES。ダウンロード版が3000円と安くなっていたので、試しに買ってみたらなかなか面白かった。家族で話の展開を見守ったものだ。ミステリーの部分が色濃いが、ミステリーゲームではないので推理を間違えることでゲームオーバーになるような「逆転裁判」みたいなことはない。

推理を楽しみみながら、ゲームの中で避けようもなくやってくる荒事を、コントローラーでキックやパンチで乗り越えながら、事件の真相を探していく。

話がとてもよくできている。

探偵の八神になって街を彷徨い、街で困っている人たちを助けながら、その一方でメインストーリーである謎の事件の真相を追っていく。


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メインストーリーだけをやったらゲーム時間は10時間くらいではないかと思う。あちこちに仕掛けてあるサイドストーリーを追いかけて、1つ1つ探偵として困った人たちを助けていって、色々な人間ドラマを楽しみながら、次第次第にその街が「自分の街」になっていく。ここではあんなことがあった、ここではこんなことがあった、そうやって思い出がそのマップの中で刻まれていくのがとても気持ち良い。街の舞台は、初作では歌舞伎町が舞台、2作目ではさらに横浜の伊勢崎町が追加。実際に存在する街並みとよく似た世界を駆け回りながら、ならず者や、反社会勢力と戦いながら、そして最後に巨悪を追い詰めながら、真実を求めてキムタクを操る。

あんまりこのゲームは有名ではないような気がするのだが、1作目は安くなっていると思うのでゲームをする人はぜひ遊んでみたらいいと思う。あちこち寄り道して色々なところに立ち寄って、そのゲームの世界に自分の足跡を残していけるこのゲームは、ちょっと他のゲームでは味わえないタイプの楽しみを与えてくれる。

馴染みのない場所が懐かしい場所になっていく、その感覚を味わってもらいたい。