風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

脱サラして喫茶店

俺のことではない。

大学の頃の、スピリチャル系の話を楽しむ友人、通称「カントク」から夜中に来ていたメールの内容である。行動力のある男で、学生の頃は自主制作の映画を撮ったりしていた。なので、あだ名がカントクなのだが。読書と旅を愛する、俺がやりたかったような半隠居みたいなサラリーマン生活をしていたのだが、今年でついに会社を辞めるのだという。

 

忙しさに追われ、同僚の圧のある接し方に疲れ、錦糸町への通勤にくたびれている自分から見ると、なんだか夢のような話だ。

が、一緒に働く人、という同僚がいない寂しさや、お金が入らない場合の心細さ、誰も客が来ない時の自分は必要とされてないんだな、という感覚など、喫茶店の経営にも色々と自信が持てない。代わろうか? とカントクに言われても、尻込みしてしまう。なので、よく決心したな、と、驚くばかりだ。

 

定年退職してもずっと続けられるのは魅力だと思う。

俺も、自分の副業や、第二の人生について考えるようになった。残る人生、今の仕事のままで良いのかな、と。俺のやりたいことってなんだろう。自分に改めて向き合う機会をくれた、そんなニュースだった。今年は知り合いが2人死んでいる。この年になると人生が色々なんだな、ということを言葉だけでなくリアルな事象として感じる。