風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

54歳

今日が誕生日なのだ。小学生の頃、母親が誕生会というのを1度開いてくれて、友達が6人くらい来てプレゼントをもってきてくれた。部屋の一角に積まれているそれを横目で見ながら、ケーキを食べたあのひとときは未だに俺の宝物だし、あれがあるからいろいろなことを頑張れているのかも知れないとも思う。

今は誕生会を企画することもないし、プレゼントの山もない。

手に入るのは白髪と少し遠くなってきた耳。目もかすみがちだし。朝はちょくちょく5時に起きてしまって睡眠も乱れている。熊野古道では体力の衰えを如実に感じた。そんな感じであまり冴えない誕生日なのだが、それくらいでちょうどいいようにも思う。

俺が子供の頃には54歳なんて、もう死にかけのじじいだと思っていたが、自分が実際になってみると死にかけと言うほどでもなかった。

体が健康で特にどこも痛くない、ということが実は1番の財産なんだとこの年になるとわかる。いやなことも不快なことも、心配なことも、いろいろあるのだけれど、まあでも、携帯ゲーム機で好きだったゲームを遊びながら、仕事もやれることをやりつつ、地道にローンを返しながら暮らしている。

ツマが念入りに背中と腰をマッサージしてくれて体調もよくなった。

和歌山旅行の疲れがダメージを残していたのかも知れないな。

 

あと1回くらい引っ越してみて空気のいいところで本を読みながら過ごすのもいいかな。ボランティアで子供らの相手をしながら暮らすのもいいかな。