風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

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カードゲームが好きなのは、カードゲームの中には物語がないからだ。RPGなどのほかのゲームではそのゲームの世界に自分が入っていかないと楽しめないわけで、たいがい自分はそれで挫折してしまう。この世界が滅んでも別にいいや、この子が負けても別にいいや、となってしまうので、途中でやめてしまうことが多いのだが(覚えないといけないことが多すぎるので、それに負けてしまうのだが)、カードゲームの場合は遊んでいるのが「自分」なので、その世界の設定に無理に入る必要はない。

と、いいながらも、このゲームのプレーヤーは自分ではない誰か、で、その人の代行で遊んでいる。そして負けてしまうと写真を撮られてカードにされてしまう。

このゲームにはそうした斬新さがたくさんある。カードにされた自分はそのあとのリトライの中で、選べるカードとして出てくる。つまり過去に敗れ去った自分(というかゲーム中では、ほかの誰か負けた人)をカードとして利用しながら、協力し合って敵を倒していくのだ。

なぜ自分は戦っているのか、についてもストーリーがあるようだ。

前半が終わってラスボスを倒すと、がらっと変わった世界観の中でもう1度ゲームをやることになる。これはこれで別のゲームとしておもしろく、1つのゲームの中に2種類のゲームが入っている感じで楽しめる。

ツマが教えてくれたのだが、面白くて結構熱中してやってしまった。前半戦のラスボスを倒したときの快感は久しく忘れていた刺激を脳に与えてくれた。こんなことがあるとは、ということを味わうのが脳にとってのごちそうだと思うのだが、そういう意味でこのゲームは脳刺激のビュッフェだ。頭を使うのが好きな人にお勧めしたい。