風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

主観の無自覚な押しつけ

年寄りになりかけているからなのか、言葉の乱れが気になる。

流行っているが嫌いな言い回しについて。

 

〜すぎる

美人すぎる国会議員とか、美味しすぎるネギトロとか、賢すぎるロボットとか、褒め言葉で使われている。〜すぎる、は、本来はそれに接している人の個人的な感想を述べたものなので「私には」がかつては含意されていた。しかしそれがはずれて、あたかも誰にとってもそうであるかのように表現されていることが自分には不快なのだった。

 

残念な〜

残念なロボット、残念な警察官、残念なコーディネート、などのように使われている。期待外れなものに使われている。これも同じで、本来はそれに接している人の個人的な感想のはずで「私にとって」が含意されていたはずだが、これもその「私にとって」がはずされて誰にとってもそうであるかのように表現されていて、これも不快である。

 

自分にとっての感想をみんなのもののように使う、馴れ合いのような甘えのような日本語の用法を使っている人はそのニュアンスの変化に無自覚すぎる残念な人たちだ。