風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

ツマは警戒する

株の流儀が違う話を書いたが、人や物を見るときの流儀もツマとオレはかなり違っていて、オレの方が、肯定的に性善説で人を見る傾向が強い。ツマは懐疑的で用心深く、どちらかというと性悪説なんじゃないだろうか。

どちらがいいとか悪いとかそういう話を書くつもりはない。性格ってなかなか変えられないので、そういう優劣を書いても変えられないのだから意味がない。それに優劣なんてなかなかつけられないし。

オレは、だから人がいいとか甘いんだとかツマにも呆れられるし、会社でも言われたりする。ツマはそういうことはないけれど、オレよりも緊張して暮らしているだろうから、ちょくちょく肩が凝ったりする。頭痛になりやすいのもこのせいかもしらん。どっちもどっちだと思う。

ツマがすごく怒っていることについても、何を怒っているのか、なかなかわからないことがある。話を聞いても感覚としてシンクロできないこともある。

オレの尊敬する大愚和尚も、妻の目線ではぜんぜん偉くなくなる。それどころか悪口まで言ったりする。見え方がまるで違うらしい。

 

こういう性格の違いは自然に相手に共感しにくくするので、どうしても夫婦の盛り上がりをいまひとつにしてしまう。相手を物足りなく思うことも出てくる。

 

一方で、こういう性格の違いは照らす世界の広さにつながることもある。

同じことを人に言われても、あ、意外といい人だったのかも、と、思うオレに対して、そんな甘い言葉で騙そうとしてもダメだ、と引き続きなんなら更に警戒するツマとでとらえ方が違う。

 

ものごとのとらえ方が全然違う人と暮らすと、そういうものの見方もあるのか、と勉強になることは多めではある。