collateral = 巻き添え、というタイトルの映画。
殺し屋(トムクルーズ)を乗せてしまったばかりに、それに巻き込まれていろいろひどい目にあうタクシー運転手(ジェイミーホックス)の話。「コラテラル」は結構あちこちでタイトルを耳にしていたのだが、今まで素通りだった。
トムクルーズが格好いい役をやっているのかと思いきや、仕事(殺し)一筋の頭のおかしい殺し屋だった。目がちょっとおかしい。爽やかでちょっと頭の悪そうな正義の味方しかやらないと思っていたので意外だった。
話も面白いのだがカメラワークの良さと映像の美しさを強調したい。全編、おお、これはといいたくなるようなロサンゼルスの街の美しさをしっかり撮影している。目の保養になる。トムクルーズは殺し屋なのだが、自分のミッションを妨害するもの以外は殺さない。しかし裏を返せば邪魔するやつは殺しまくる。
都会というものの寂しさや悲しさを匂わせつつ、人の縁のもたらす温かさも感じさせてくれる映画。面白かった。