仕事が緩くなった隙を縫って実家に行ってみた。実家には70万円くらいの椅子がある。ヘルストロンという電磁波だかなんだかがでて、体の血の巡りを良くしてくれるという代物だ。母親もしばしば椅子に座りにおいで、というので、実家に子供らを呼ぶ狙いも、椅子を買った目的にはあるのではないかと、勝手な忖度を働かせてみた。
で、まあ、1時間くらい座ったのだが、確かに肩こりが不思議に治った。肩こりは血の巡りでおきる典型的な不調なわけだが、大したものではないか。
ヨメも同行していた。彼女も座ったのだが、頭痛が治ったとか言っていた。
これを毎日浴びている両親は、予定よりもなお健康に長生きできるかもしれない。
実家に行く途中、そのヘルストロンの店があり、体験できるようになっている。店の外に並ぶのだが、5人くらいのお婆さんが座って順番を待っていた。その中の誰かはいつか買って帰ることになるのかもしれない。うちの親も半年くらい通って、やがて思い切って奮発したのである。