風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

若い時の苦労は

今のプロジェクトは悲惨な事態で、後輩の女子のSさんも、すさんでる、と表現してくるほどだ。

プロマネは途中でやめてしまうし、新しくきたプロマネはやる気がなくてため息ばかり、Kさんはそのプロマネの教育係なのだが焦りで言葉がキツくて、恐怖で人を動かしているかのよう。人は足らないし、お客さんは不満だらけ。いいところなんて見つからなくて、俺はもう、逆に面白い、逆に面白い、と自分を騙しながら進んでいる惨状。

このプロジェクトは俺史上2番目にひどい。

 

この2番目、というのがわりと面白くて、第一位は30代の後半で経験した大阪のプロジェクトだ。ずっとこれは不動だ。あんなひどい状態はもう経験できないと思う。最後に俺は尿道結石になってのたうち回った。あれは痛かった。

今の状態はひどいのだが、それですらも、あの頃に比べたらまだまだである。若かったから乗り切れたと思う。体も元気だし、未体験を面白がれるから。それが若さだ!

あれを乗り越えてきたのだ、という変な自信が自分を支えてくれる。

若い時の苦労は買ってでもしろ、というのはそういうことなのだと思う。

死ぬまで苦労を何も知らないのが一番なのだけど。