風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

深夜特急

 

 

たぶん、日本一想定の格好いい文庫本がこの深夜特急シリーズだ。見ていて所有欲を感じる。沢木耕太郎の紀行文の大傑作で20代のうちに1度は読んでいたい名作だ。乗り合いバスだけで香港からイギリスまで旅をしようと思い切った主人公が、あちこちで見たり聞いたりした見聞を知的で落ち着いた筆致と、しっかりした知性で淡々と書いていく話だ。バタバタすることがなく、変に感情的になることもなく、ただ出来事を綴っていくのだが、もともと何も準備せずに長い旅に出ているので出来事は向こうから勝手にやってくる。

20代の頃に読んだのだが、最近、斎藤工がTBSラジオで音読の番組を放送しているのを知って、また急に読みたくなって読み始めた。

kindle Unlimitedを契約していると読み放題コースで読める。