上司に怠けていると思われるのでは、甘えていると思われるのでは、という不安が胸に渦を巻き始める。これを回避するために仕事に出かけて、そして心を痛めている人たちも日本にはたくさんいるのだろう。
どう思われてもいい。
紙に書いてみる。
職場の人たちに済まないなと思うのは、自分の重要性を強く意識しているからだ。きっと。
ひとつ前のプロジェクトは少人数で、まさに自分なしでは回らない状態となっていたので、その勢いで、俺がやらないと、と気負ってしまうのだろう。
俺がいなくてもなんとかなる。
自分に言い聞かせてみる。
こうして心が折れたのは、これまでの人生や過ごし方を整えるチャンスを神様のようなものがくれたと考えるべきなのかも知れない。
ありがたい、ありがたい、と布団にまた入ることにする。
朝ごはんと昼ごはんを食べた後、眠るのがこの数日の日課なのだ。